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危険物取扱者『丙種』を取得するメリットがない2つの理由

こんにちは
うらひろです

今回は「危険物取扱者丙種を取得するメリット」について書きたいと思います

まず前提として、仕事の都合上、職場からの命令で取得する場合は除きます。この記事では、『就職する上で、PRのために丙種を取得しようとする方』に向けた内容です

では、結論から言います。

 

丙種をとるメリットはありません(どん!)

 

いきなり明快な結論を述べましたが、理由は2つあります。詳しく説明します

 

 

理由1 丙種はできることが限られる

丙種は乙4に比べて試験が簡単であるため、当然ながら出来る業務も限定されてしまいます。どんなものがあるか見てみましょう

 

✔立ち合いの権限がない

甲種・乙種の危険物取扱者が立ち会えば、危険物取扱者以外の人も危険物を取り扱うことができます

一方で、丙種の危険物取扱者にはこのような権限はありません

丙種程度の知識では、立ち会っても安全を確保できないという認識なのです

 

✔保安監督者になれない

甲種・乙種は6か月以上の実務経験で保安監督者になることができますが、丙種では保安監督者になることができません

危険物製造所等では、保安監督者を選任する必要があります。企業としては保管監督者になれる人材を多く抱えておきたいのが本音でしょう。しかし、丙種ではその期待に応えることができないのです

 

✔扱える危険物の種類が少ない

丙種が扱うことのできる危険物は危険物4類の中でも一部のものに限られます

 

丙種が扱うことのできる危険物

  • ガソリン
  • 灯油
  • 軽油
  • 重油
  • 潤滑油
  • 引火点130℃以上の第3石油類
  • 第4石油類
  • 動植物油類

 

基本的に、仕事で扱うことの多い危険物を広くカバーできています。が、やはり「引火性液体全てを扱えない」のは魅力半減です。また、「立ち合いの権限がない」「保安監督者になれない」というのも足を引っ張ってしまいます。

つまり、総合的にみて、企業にとって丙種はあまり魅力的ではないのです

 

理由2 求人が少ない

危険物取扱者丙種を就職の武器にしようと思っているのなら、その考えは改めたほうが賢明です

求人情報検索エンジンの「indeed(インディード)」で、「危険物取扱者丙種」と「危険物取扱者乙種4類」で検索した結果が次の表です

検索キーワード 検索ヒット数
危険物取扱者丙種 555件
危険物取扱者乙種4類 1,807件

 

乙4は丙種に比べ求人数が約3.5倍もあります(2020年6月21日時点)。丙種と乙4ではこれほどにも需要が違うのです

就職活動でPRしたいのなら、丙種ではなく乙4の取得を目指しましょう

 

まとめ

いかがだったでしょうか?
就職のために丙種を取得するメリットを感じませんでしたね

誤解されないために付け加えさせてもらうと、丙種が必ずしもメリットがないというわけではありません。タンクローリーの運転や、灯油の配達など、特定の業務に従事する場合は、丙種を取得する意義はありますし、丙種取得者を募集している求人も勿論あります

一方で、就職活動のために丙種を取得したいと考えているのなら、就職先の選択肢を増やす意味でも、素直に乙4の取得を目指すのが無難だといえます

ではっ

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